1954年1月11日、インド・マディヤプラデシュ州ビディシャ生まれ。
「カイラシュ・サティヤルティ子ども財団」創設者
「児童労働に反対するグローバルマーチ」名誉代表
2014 年ノーベル平和賞受賞者
1981 年から長年児童労働問題に取り組み、子どもの救出やリハビリ施設を運営するインドの NGO、BBA(子ども時代を救え運動)を創設。これまで過酷な労働から解放した子どもの数は 84,000 人に上る。「児童労働に反対するグローバルマーチ」の構想を提案し、1998 年に5大陸で市民を巻き込みマーチを実現。翌年のILOでの「最悪の形態の児童労働条約」の採択につなげてた。
「教育のためのグローバルキャンペーン」の創設者として、各国の教育支援動員にも成功。児童労働のないカーペットのラベル“Good Weave”を創設し、消費者の意識啓発にも努めてきた。
2014年、マララ・ユスフザイさんと共に「子どもや若者の抑圧、またすべての子どもの教育を受ける権利に対する闘い」の功績を認められ、ノーベル平和賞を受賞。
「カイラシュ・サティヤルティ子ども財団」http://satyarthi.org/
「児童労働に反対するグローバルマーチ」http://www.globalmarch.org/
児童労働とは、18歳未満の子どもが適切な教育を受けられず、危険な状況で働いていること。 現在、世界で労働を強いられている子どもは約9人に1人。1億6800万人にのぼる。さらに、児童労働者の2人に1人は、兵士や人身売買など心身共に危険にさらされる仕事、いわゆる“最悪な形態の児童労働”を強いられている。 日本には無関係、と思う人もいるかもしれないが、実は日本で問題になっている児童ポルノや児童売春なども児童労働問題の一つ。
「ACEは「遊ぶ、学ぶ、笑う。そんなあたりまえを世界の子どもたちに。」というメッセージを掲げ、児童労働のない世界の実現をめざす認定NPO法人ACE。 インドとガーナの子どもたちを児童労働から守るために、日本の市民や企業、政府と協力して活動している。ガーナのカカオ生産地で危険な労働を強いられている子どもたちを救うため、農家の収入向上の研修や教育支援を行う「スマイル・ガーナプロジェクト」や、支援地域で収穫されたカカオを使ったフェアトレード商品の開発と販売における企業との連携、日本でエシカル消費、エシカルファッションを呼びかける啓発活動等など多岐にわたる。
設立のきっかけは、カイラシュ氏の呼びかけた「児童労働に反対するグローバルマーチ」の存在。それを日本でも実施するために、1997年に学生5人で設立し、ACEは誕生した。 ACEはグローバルマーチやカイラシュ氏と連携して活動してきており、2005年のACEのNPO法人化記念シンポジウム、2006年の「児童労働反対世界デー・キャンペーン」の際にもカイラシュ氏が来日している。カイラシュ氏が創設したインドのNGO、BBAと協力して「子どもにやさしい村プロジェクト」を実施するなど、共に世界の児童労働の撤廃に取り組んでいる。
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